私のニューヨーク生活

海外生活を少しでも気分よく、自信を持って過ごしていくために

英語でコミュニケーションする時 英語を喋るテクニックより大切な事

アメリカで暮すとなると、日本人と一緒にいるとき以外は英語で人とコミュニケーションをするのが普通ですよね(スペイン語も増えていますけど)。

こちらで生活している日本人の中には英語に全く困ってない人もいますが、英語がまだ思うように使えない人、アメリカで暮らしているものの英語が苦手な人は結構いるのではないかと思います。特にこちらに来て日の浅い人にはそういう人が多いのではないでしょうか。

英語圏で暮らすとなると、英語自体をきちんと学ぶことはもちろん大切です。しかし私はアメリカで暮らした人生のある時期、とても、本当にとても不思議な光景を目にしたことがあって、その時、人と人のコミュニケーションって言葉のテクニックじゃないんだなと心底実感したことがあります。

そこで、私のストーリーと、私なりにコミュニケーションについて学んだことを皆さんとシェアしたいと思います。

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私が留学生だった頃のストーリ

それは20代にアメリカの片田舎に留学をしていた時期です。

下に貼った私のこの記事で私自信が英語に興味をもって、留学に向けそれなりに英語を勉強した経緯を書いていますが、私がアメリカに着いたときは何年も勉強していた甲斐があり、普通の生活の中で英語を話す事、理解することにはそれほど困りませんでした。

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おとなしく、コンプレックスだらけだった私

ただ、私は子供のころから積極的とは正反対の性格で、日本にいた時から友達を作るのも大の苦手で、留学当初は自分の英語なんてネイティブと話すのは恥ずかしいレベルだと心の中で決めつけて会話を楽しもうとすることもせず、ひどいコンプレックスの塊で、自分から積極的に現地のアメリカ人と仲良くすることができず、数少ない他の日本人留学生とたまに集まるとき以外はいつも一人ぼっちでした。

 

透明人間だった私

アメリカの田舎の大学で、日本人はおろかアジア人全体ですら数えるくらいしかいないという過酷な場所では、自分から積極的にならなければだれも声すらかけてくれません。ひどいときはアジア人が珍しいのか、特に小さな子供が多かったですが、上から下までじろじろ見られることもありました。

でもそれよりつらかったのは、他の学生とすれ違う時とか、誰も私と目すら合わせようとしなくて、完全無視というのか、自分が誰からも見えない透明人間になったような気がした時です。

これは実際に経験した人にしかわからないかもしれません。日本にいると知らない人同士でも女性だったら自分と同年代の人とかが近くにいると、判断するかしないかは別として、お互い自然にちらっと髪型とか服装とか持ち物をチェックしますよね。それで外に出る時は、何となく人に見られるという意識があるわけで、ごく自然なことだと思います。

一方私のいた所は、アジア人であるがために、そういうちらっと見られたり、私をちょっとチェックしているな、とかが全くなさすぎて、かえってすごく不自然なのです。意図的に目をそらされている感じと言ったらいいのでしょうか。

 

私の見た不思議な光景とは

そんな中、毎日寂しい留学生活を送っていたわけですが、私の卒業が近くなったころ、多分経済的な理由から大学が留学生の受け入れを増やしたので、日本から10代後半から20代後半の10人弱の日本人が同じ大学に入学してきました。

大学側が学生の受け入れ基準を下げて、英語がそれほど話せなくても受け入れたのでしょう。中には聞く方はある程度できていたみたいですが、英語を話すのは本当に片言だけという人が何人かいました。

その中で、英語がほとんど話せないにも関わらず、いつも他のアメリカ人学生と一緒で、キャンパス内ですれ違う時は私の時と大違いで、Hi ~(名前)!と声を掛けられる人がいました。いつも楽しそうにアメリカ人グループの会話の中にいるのですが、彼女は本当にほとんど英語が話せないのです。時々、何を楽しそうに話してたの?と後で聞くと、「あー、何話してたんだろうね?あんまりわからなかったけど多分こういうことかな。」みたいな返事が返ってきたことがあって心底驚きました!

もうひとり、当時確か19歳だった女の子で、その子もほとんど話せなかったのですが、入学して3か月後くらいにはアメリカ人の彼氏ができていました。私にしてみれば話せなくて意思の疎通ができないのに、どうやって付き合うのか?そもそもどうして付き合うまでに至ったのか不思議で不思議で仕方がありませんでした。

二人ともどのくらい聞く方ができていたのかよくはわかりませんが、話す方は中学校英語の初級レベルぐらいです。

 でももっと話せる私よりも、どんどん友達を作って、彼氏までいる子もいて、学生生活を楽しんでいるようでした。その時、人ともっと親しくなって友達や知り合いを作るには、英語をうまく話せるだけじゃダメなんだなと痛感しました。

 

気が付いたこと

彼女たちを見ていて気が付いたのは、彼女たちが、1、人にとても興味を持っている 2、聞き上手である 3、仲良くしたい人といる時はいつも笑顔で明るい 4、ものおじせず積極的である 5、私のように変な英語コンプレックスをもっていない と言う事でした。 

私はそれから卒業して大学を離れたので、彼女たちの英会話がどうなったかはわかりませんが、きっと短い期間でぐんぐん上達したのではないかと思います。

 

私が学んだコミュニケーションで大事な事

1、人に興味を持つこと

これはコミュニケーションにおいて一番大事なことではないかと思います。誰でも誰かから興味を持たれると好感がわきます(ストーカーのような行為は別として)。愛は興味を持つこと、そして愛の反対は無関心です。人は誰でも心の中で愛を欲していますので、愛(興味)を与えられる人は大体において好意をもって受け入れられるのではないでしょうか。

2、聞き上手になる

人の話をきちんと、真剣に聞いてあげることもまた、話しているその人に興味を持っているというメッセージを送る事になりますので話し手から好感をもたれ、親しまれます。

3、いつも笑顔で明るく

人は暗い顔をしている人より、明るくいつ会ってもにこにこしている人の方が話しかけやすく、親しみやすく、一緒にいたいと思います。

4、自分からの積極的な行動が大切

特に田舎では(都会でもそうですが)相手からのアクションを待っているだけでは、何もおきません。あなたが有名人か超美人、超ハンサムでない限りむこうから友達になろうとしてくれることは普通レベルのアメリカ人ではほぼないでしょう。自分から積極的になる事が大事です。 

5、英語コンプレックスをもたない

コンプレックスをもつなというのはちょっと難しい要求ですが、英語に自信がなくて恥ずかしくても、相手にどう思われてもいい、むちゃくちゃ恥をかいてもいい、笑われても気にするもんか、と英語を話すとき、ちょっと自分を押してみることも大切だと思います。人は一生懸命な人には一生懸命答えてくれるものです。それに意外に相手からしてみると、あなたはちゃんと喋れていると思ってくれているかもしれません。

 

まとめ

英語でコミュニケーションと聞くと、英語をどのくらい正しく沢山の言い回しや単語を知っているかで決まるように思われがちですが、コミュニケーションの基本の基本は、その人一人一人に真に興味を持つことではないかと思います。興味を持つと自然にその人をもっと知りたいので質問が生まれ、話の中に共感を感じたりして会話も弾みます。相手も、自分に興味をもってくれているなと思うともっと自分の事を話したくなるものです。

私のように人に対して積極的になるのが苦手な人にとっては、上に挙げたすべてをいきなり実行するのはかなり大変ですが、外国で人とうまくコミュニケーション出来たらいいなと少しでも思っているなら、まず人に興味を持つことから始めてみませんか?