その寄付、ちょっと待って! アメリカで寄付をしたい時気を付けたい事~後で嫌な気持ちにならないために
忙しいホリデーシーズン、募金活動が活発になる時期でもありますよね。
ニューヨークの街角ではサルベーションアーミーの赤いジャケットを着た人達が、街頭募金を募るために踊ったり歌ったりしているのをあちこちで目にします。
ちょっと買い物をすると、スーパーやドラッグストアでは、支払いの際に寄付をしませんか?とお願いされますし、オフィスでは、クリスマスにおもちゃをもらえない子供のために、おもちゃの寄付を募るToys for Totsや、保存のきく食べ物を集めてFoodBankへの寄付を支援していたりします。
家に帰れば色々な団体から寄付のお願いのダイレクトメールが来ていたり、電話もかかってきます。
アメリカはたくさんの大きな慈善団体が活発に活動しており、また寄付をする人が大変多い国です。
ある程度まとまった大きな額を寄付すれば税金控除の対象となりますので、税金対策として寄付する人たちも少なくないようです。
でも大体の方は善意で、自分の負担にならない程度の寄付をされるのが普通なのではと思います。そこでこの記事ではちょっと寄付をしたいと思った時に、どういう方法でするのが一番いいのか挙げてみました。
集められた募金の行方
慈善団体といえばお金を集め、必要な人たちを支援する善良な団体という風に聞こえますが、実は集めたお金が団体の中でどのように使われいるのか不透明な部分が多いのが現実です。
寄付されたお金の使途を最後まで管理するような連邦政府の法律は存在しないので、一度寄付されたら団体の手にゆだねられてしまうのす。
恥を知れ!Cancer Fund of America
一つの例ですが、テネシー州に本部があったCancer Fund of America という慈善団体は2008年から2012年の4年間に1億8千7百万ドルの寄付を集めましたが、実際癌にかかった人に使われたのはその3%程で、残りの97%は団体のスタッフ、主に団体創設者本人やその家族親戚が豪華なバケーションに行ったり、スタッフの子供の大学資金や、何台もの車購入(多分高級車)等に使われたようです。全くひどい話ですよね。
参考にさせてもらった下のリーダーズダイジェストの記事、英語ですが、興味のある方は是非読んでみて下さい。慈善団体が集めたお金の行方について書かれた記事です。
寄付をしようと思った慈善団体について調べる
このリーダーズダイジェストの記事の中でも書いてあるのですが、寄付したかったらその前に、その団体について、調べてみるのが大事です。
団体について変な記事が載っていたり、おかしいなと思ったら寄付は控えた方が正解です。
ここに信頼のおけそうな慈善団体のリストが載っています。ご参考に。
寄付する時2つのベストな方法
でも世の中には寄付金によって助けられる人が大勢いることも事実です。
それでは寄付したい時はどんな方法がいいのでしょうか。これらは私個人で考えた2つのベストな方法です。
方法その1、実際の品物を寄付する
品物を寄付すれば(必要なら買って)、お金と違いほぼ確実に必要な人のもとへ届けられることでしょう。ただ、どこに持っていけばいいかわからなければ探す必要があります。
保存のきく賞味期限の切れていない食べ物→ FoodBank等
新しい子供のおもちゃ → Toys for Tots
もう着なくなった状態のいい冬用コート → Coat Drive(コートドライブ)
お金を寄付したい場合
お金で寄付する場合、クレジットカードで支払ったり、小切手を団体に直接送る方法がありますが、これはあまりお勧めしません。
なぜかと言うと、一度その方法で寄付をすると団体があなたの名前と住所をデータに収めて、それから長い期間あなたの住所に寄付要求のダイレクトメールを送りつけてくる可能性があるからです。
後悔遅し。ひつこいダイレクトメール攻撃
なかにはダイレクトメールに、これはプレゼントです、とかいって、エコバックやカレンダーなどを同封してきて、プレゼントを贈ったから寄付して、ときます。それも一度や二度ではありません!
全部の団体がやっているとは言いませんが、そんな頼みもしない小さなプレゼントを送り付けてくるくらいなら、そのお金を、必要としている事に使えって思いますよね!私はこんな目にあったら(実際にあいました。)反対にそんな団体には二度と寄付しないです。
そしてもっとひどいのが、そのひつこいダイレクトメールを完全無視していていると、他の似たような慈善団体からダイレクトメールが届くようになります。
こんなところに寄付した覚えないのに、、、、 そうです!たぶん、私に無視されている団体がわたしの名前と住所を売ったのでしょう。
良かれと思い、自分のおこずかいを削ってした寄付が、こんな形で自分に帰ってくるなんて非常に腹が立ちます!
方法その2、店のやっている募金活動に参加する
団体に名前を知られたくなかったら、いい方法があります。スーパーマーケット、ドラッグストア、洋服の店等で買い物をした時にその店で行っている募金活動に参加するのです。
支払いをする時にこの団体に募金しませんか?聞かれることがあるので、団体名が自分の納得できるものであれば1ドル、5ドル、10ドルなり無理なく払えそうな金額を伝えて、買ったものの支払いと合計して支払います。
この方法だと自分の名前が慈善団体に知られることなく募金できることになります。
店側も、客から集めたお金を信頼のおける団体に寄付しなければ、店自体が信用問題となりかねないので、多分きちんとした団体と提携しているだろうと思われます。
店側は募金は募金としてレジに入力するので、募金を店の売り上げとして盗むことはまずないでしょう。
まとめ
クリスマスや新年のホリデーシーズンは募金活動が活発になり、何も考えていないと言われるままについ寄付をしてしまうこともあるかもしれません。少しでも困った人の為になればと善意で行った行為が、後々気分を悪くさせられるような結果になる事もあります。
寄付をする前にその団体がきちんとした活動をしている団体なのか、どうしたら自分の寄付がちゃんと必要な人のもとへ届くかちょっと調べたり考えたりすれば、あなたの善意の寄付金がもっと効果的に役立つ結果となる事でしょう。
以上、読んでいただき、有難うございました。