私のニューヨーク生活

海外生活を少しでも気分よく、自信を持って過ごしていくために

不条理な事を体験する大切さ 子供に嫌なことも体験させる

最近子育てについて思うことがあったのでブログ記事にしてみました。

 

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私の職場のある部署で人が急に退職して、その後に新しい人が採用されました。

  採用されたのは20代後半のアメリカ人女性。まだ学校でいくつかクラスを取っている半分学生さんでした。

その部署の前を通ることがよくあったので、彼女を見かけては、新人さん、頑張っているかなと自分とは関係ないながらにちょっと気にかけていました。でも2週間くらいたった頃急に見かけなくなりました。

その部署の人に彼女どうしたの?と聞くと2週間でもうやめてしまったとの事。なぜやめたのか気になったので聞いてみると、特に大きな失敗をしたとかではなくて、どうやらその部署のある人から、ちょっときつい言い方で注意された事が理由のようでした。

私はそれを聞いて、えっ、それだけの理由でたった2週間で辞めるなんて、、、と思ってしまいました。

 

彼女に本当に何があったのか、本当はもっと誰も知らない何かひどいことがあったのかもしれません。そこの実際の所と彼女の心理は誰にもわからないのですが、誰に聞いてもその一度きつい言い方をされた以外に理由が見当たらないというのです。

 

私は想像を巡らせて、彼女は子供の頃から親から叱られるよりも褒めて育てられたのではないかと結論を出しました。

アメリカで子供は叱るより褒める方が良いとされる風潮があったように思いますが、彼女はまさにそういう環境の中で育ってきたのではないかと。

なので、ちょっと怒られたり、自分を否定されるようなことが起こると耐えられない。

 

でも実際の社会は、不条理な事がたくさん起きますよね。心の中では自分が正しいと思っていても自分が謝らないといけない出来事が起きたり、自分は悪くないのに自分のせいにされるはめになったり。

辞めていった彼女はそういう経験を今まで十分にしてこなかったから、それを乗り越える強さが備わってなかったのでしょう。

話を聞くと、彼女に注意した人はきつい言い方を誰にでもするような人で、ちょっと我慢してやり過ごせば、あの人はあんな人なんだって割り切れて、せっかく決まった仕事を辞めなくてもよかったんじゃないかと思うのです。

 不条理を経験すると強くなる

私も今まで生きてきて、たくさんの納得のいかないこと、腹の立つこと、自分ではどうしようもできないやるせない事を経験してきました。嫌なことはやっぱり嫌ですが、でも自分の経験から人生納得いかないことが起きる事もあることを知っているので、それをやり過ごせばまた道が開けることも学んできました。

 不条理なことを経験することがいいと言っているのではないのです。本当にひどいことにはちゃんと対応するべきだし、もちろん自分を守るために時には逃げるが勝ちの時だってあります。

子供の頃から守られすぎず、不条理を経験してきた子はやっぱり強く育つのではないかと思いました。遊んでいて知らない人に怒鳴られたりだとか、きょうだい喧嘩をしたら自分は悪くないのに親から自分が責められたり。自分なりにこういうこともあるんだって学んでいく。

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 アメリカにはヘリコプターペアレントという言葉がありますが、ヘリコプターが目標に向けてホバリングするように、子供をいつも見ていて、子供が困ったり傷ついたりしないように立ち回る親の事です。

このような親だと子供のうちは親が問題を全て解決してくれるのでいいけれど、いざ自立するときに自分では何一つ問題解決することができなくなってしまう。

親の役目

親の役目としては、子供を必要以上に守る事ではなく、ある程度子供に嫌な事、納得いかないことも経験させて黙って見守る事なんじゃないかと思いました。

読んでいただき有難うございました。

 
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